不器用リカコの書きたい人生

20代リカコが書きたいことを書きたいままに書くだけのブログです。

結の爻

話を聞いてもらえたことで少し気持ちが楽になったのか、もう取り繕わなくていい気持ちの余裕からなのか、本来の私のおしゃべりが発動していた。

 

あと外に出ると人がいようがいなかろうがピエロの仮面が勝手に張り付くのもあるけど。

 

「で、結局引っ越し間に合ったっていう成功体験となんやかんやで誰かが助けてくれるっていう成功体験が先輩には蓄積されて、わたしは"まただ"という絶望感が蓄積されてまた一つ下に落ちていく、これが先輩とわたし、前向きな人と自己肯定感の低い人間の違いです。」

『いや、本当リカコいなかったら終わってなかったよ、』

「こういう蓄積なんです、自己肯定感なんてもんは。」

 

 

彼が好きだったというお店に入った。

 

辛いものがたくさんだった。

昨日からあんまり食べれてないから刺激は弱めでいきたいのが正直なところだった。

 

「先輩のおすすめはなんですか?」

何個か教えてもらった。全部辛そうだったので別のにすることにした。昨日までだったら体調とかどうでもいいから先輩のオススメのを食べてたけど、自分を尊重することにした。

 

「いや、あの昨日何も食べれなかったので…」

『なに?ショックなことでもあった?笑』

「・・・

ええ、だいぶ心労が、髪切っちゃうくらいには…笑」

 

今考えるとどっちも普通にイカれてますよね、ヤバいよあんたら。

 

「辛いのお好きなんですね。」

『辛いのが好きっていうより、好きなものが辛かったって感じ?クズが好きなんじゃなくて、好きになった奴がクズだったのと同じだよ。笑』

 

不思議なもんでね、なんかどう思われてもどうでも良くなったら思ってたことペラペラ喋りますね、わたしは。

 

「わたしの話、Yさんと付き合ってる限り流れますね。最悪です。言わないでって言っておきますね。」

『いや、何があったって言われるじゃん笑』

「知りません。2人の関係はわたしには関係ないですから。」

「あとね、わたし今自分ができる業務って○○しかないんです、だから、Yさんが○○やり始めたって言ったら、仕事までとられたって、まあ先輩のことは取られたとは違いますけど、ああ、やっぱり何にも勝てない、って、多分わたしメンタル終わってるんで、思い出してくださいね笑」

『いいよ笑生きてる?って連絡してあげるね笑』

 

「なんか変な感じです。いつも自分と会話してることを、こうやって、聞いてもらえて。」

 

(ああ。そうか。わたし、話を聞いて欲しかっただけなのかもしれない。地縛霊的なものと同じだ。話を聞いてもらえて成仏させてもらってるんだ。。。)

 

料理はけっこう辛かった。

いろいろ込み上げてきて泣いた。

「辛い…」って言いながら泣いてる自分に土方さんはかっこよかったけど、実際なってる自分はとてつもなくサムかった。後で思ったことだけど。

 

「わたし自分がないんです。だから好きな人に染まりたいんです。それで先輩にも好きな曲聞きました。」

『何教えたっけ?』

「○○です」

『大丈夫?思い出したら最悪な曲になっちゃってない?笑』

 

お店を出てもずっと話した。

 

「美術館も、もともと興味はありましたけど、先輩に触発されて1人で初めていきました。」

『へえ!いいじゃん!どこ行ったの?』

 

「あと、映画館。どこでしたっけ先輩がよく行く映画館。」

『あー××?』

「そう!それです。そこにも行きました。」

『なんで!?wお前の家の近くにも同じのあるじゃん!』

「好きだったからです。同じになりたかったから。」

『笑 マジかwそれはすごいわ。本物だわ。』

 

(本当はもっとあるよ。

パーカーたくさん持ってるの見てパーカーも買ったし、今日来てるこのワンピもご飯誘ってもらえたから買ったやつだからね、予定聞いただけって夜中に呼び出した日のやつだからね。自転車の話もね、あなたが○○のバンド好きだからそこから名前もらったり、わたしがこれ意味あるのかな?って思った勉強も力説されたからしっかりやったのにあなた落としてたよね、とかね。)

 

駅前で『思い出』と言って写真を撮っていた。

(また笑)と思って今までのことがフラッシュがバックした。

飲み屋で話すたびに色々な場所の写真を見せてくれた。単純に写真が好きなだけだと思っていた。段ボールの中身書く欄に人生とか書いてる人だし、わたしとは違うベクトルの記録の仕方をする人なんだと思ってた。

(8〜10年・・・考えすぎか。。。)

でもわたしは謝る、お礼を言う、の他にもう一つ考えていたことは口に出せなかった。

勝手に診断書読んだことへの罪悪感とかではない。でもなんか踏み込んじゃいけないことのような気がした。

 

 

 

『俺さ、お前に言ったっけ?』

 

(この後に及んでまだ何かあるのかしら…)

 

「・・・なんでしょう?」

 

『俺さ、実は来週まで会社いるんだよねwww』

 

(は!!?)

 

『いや〜引き継ぎおわんなかったから延長になってさ、だからまだ辞めないのw』

 

「わたしこれでしばらく会わないと思っていろいろ喋ったのに!!!」

 

(また期限内に終わらなかったのになんとかなるっていう成功体験ね、これ…)

 

肩を思いっきり叩いた。

楽しそうに笑ってた。変な人。どっちも。

 

『お前が俺んとこ遊びに来たら飯奢ってやるよ!』

「えー!楽しみです!じゃあ行くためのなんか目標立てよ〜」

 

これもおかしな話です。

 

『じゃ、俺行くわ!』

 

「はい、あ、待って」

 

彼の手を取る。

握手。

 

「今までありがとうございました!

お元気で、、、。って来週も会えるんでしたね笑 ではお気をつけて。」

 

いつも振り返らないでホームに直進していた彼。

 

改札を通り過ぎたあと、わたしが待ってるかどうかなんてわからないのに少し歩いたあとこちらを振り返って手を振った。

 

お辞儀をして手を振り返した。

全く今まで無かった光景。

 

「バイバイ」

 

わたしは小さく呟いた。