今日のハチミツ、あしたの私
好きな本。
ひさしぶりに読み返した。
この本を買った時、たった2年好きだった男が遠距離の彼女持ちで、セックスは簡単なのにみんながやってる付き合うってことがわたしには一生できないんだって、それはもう「妖が寿命のある人間を愛してしまっても報われぬ運命なんだ、だって私は人間の彼と違って妖だから」くらいの勢いで全てのことにやる気を無くしたときに手に取った本で、碧にとってのはちみつは私にとってこの本でした。
まああの時と同じ2年好きだった男が彼女いるのを黙って俺と同じ遊びくらいの感覚でセックスしてると思われてた悲しい人間の姿をした妖のような人間なわたしは再びこの本を読もうと思ったわけです。
休日の電車で本を読むのが好きなのでその時間と外の風にあたりながら迫り来る夏の匂いを感じて読了した次第です。
先日は碧のはちみつプレゼンに感化されて国産の蜂蜜を初めて買いました。
世間や会社の皆さんより頑張れてないくせに一丁前に胃の調子が悪くなったのでホットミルクにはちみつを淹れていただきました。
国産の蜂蜜はたぶん初めて食したのですが、ただ甘いだけでなく口の中で不思議な香りがしました。
前に読んだ時は親友の真百合の
『ふざけんなー!』
『あんたらが、あんたらがそうやって「傷つきやすいから」とか「弱いから」とか言って甘やかすから、あの男はいつまで経っても弱いまんまなの!誰だって傷つくし、誰だって弱いの!けど誰でもみんな現実に向き合って生きてんの!〜』
と言う言葉が印象的だった。
だけど今回はその後の碧と安西の最後のやりとりの方が印象に残った。
安西が「誰のために頑張ってると思ってるんだよ」と言ったことが、ずっとひっかかっていた。
明日人生が終わるとしたら、といつか安西は言った。碧自身が、ここに来ることを選んだのだ。安西と一緒にいたいと願っていた、自分自身のために。
初回に読んだ時は安西に振り回された結果の碧、という読み方をしていた記憶がある。
けれど今回読んでいて、安西はあくまで碧の人生の中に出てくる登場人物であって、碧にとって、この人生は誰でもない碧のためのものなんだなと、まさに安西との関係が終わろうとも安西といた時間は碧の人生の中には確かに存在するし、安西の存在があろうがなかろうが碧の人生は続いていくんだなあと。どう生きるかは自分次第、なんて言葉で言うのは簡単だけどね。うまく言語化できないのがもどかしい…
4月は予定入れまくったり(世間と比較しないで)、仕事好き〜って無双したり(限界値がゲロ低いから世間と比較しないで)、「わたしなんか」を封印して生きてるだけで価値があると思い込んでみたり、疲れないように変化を意識してたけど、今週くらいから空回り始めて、誤字とミスが増えるし、ポンコツが爆裂して最後は上司の苛立ってる表情から逃げるように帰ってきて、うまくいかないとやらなきゃが募って頭の中の声がうるさくなって順序わかんなくなって、昨日は力尽きて明後日のお叱り不可避でもうどうしたもんかいのお状態なんだけど4月めちゃくちゃ長いと思えたし(今年も早かったねえの会話がとても嫌いなので笑)、まあまだあと1週間弱ここから地獄の追い上げをする必要があるんですけど、色々充実した4月にこの本をもう一度読めてよかったなあ。
そういうお話☺︎
( ˙-˙ )
笑