わたしには好きな先輩がいる。
とても好きな先輩。
恋仲になりたい、という意味ではない。
わたしが仕事をうまく回せなくて心が溢れてしまったときに初めて気持ちを話したのも
突然の異動で急に矢面に立たされて責任を急に押し付けられてやっと見つけたアイデンティティをぶっ潰されて涙したときも
静かに聞いて、それでいつも冷静に答えをくれる大好きな先輩。
今日も悩みがあった。
毎年この時期に泣いて電話していたけれど
今日は泣いていなかった。
ラフに話し始めた。
やっぱり今日も冷静に答えをくれた。
でも今日は
わたしが泣いていなかったから
先輩自身の話を聞けた。
それで先輩とわたしの感じ方の共通点を見つけて
シンパシーだった。
なんだかとってもしあわせな気持ちになれたのだ。
だから記憶の記録。
溢れてしまう前に。