Xデーとなった昨日。
わたしは3年半勤めた会社に終止符を打つべく
上司と向かい合う。
想像していなかった答えを持ってきたわたしに
上司は静かに
「そ、うかあ…」
と呟いた。
そして会社でできることがあるなら
提供できることはいろいろあること
かつて心を病んで実は異動して今活躍してるあの人のことを教えてくれた
それでも
それでもわたしの答えは
「退職、します…」
上司は、わたしが1年目からやっている担当業務について、成長していってるしK先生が気が付かない細やかなことに気付けるのはリカコさんらしさか女性的な性格かそういうところも持っていたし、何より3年半一緒にやってきたから残念です。そう言った。
わたしは静かに泣いた。
本当は、
本当は3年半前に入った部署で
上司とK先生とN先生と働いていたかったよ…
でも経営陣の要求には応えられないし
わたしをジャンヌダルクにしたかった社員たちの理想にも
わたしが目指した理想にも
現実は厳しくて
実力はなくて
そして何よりこんなとこで折れちゃうくらいの熱意しかなかったってことがわかっちゃったから
だから
『退職します。』
薬で眠い頭でフラフラと涙を拭いに席を立つ
ああ、これで無職決定だ…笑
後悔はないけど
席に戻りうつらうつらしながら引き継ぐための仕事をする
夕方、他拠点の本部にいる部長からの呼び出し。
画面越しに部長との面談。
止める義理もないだろうし一応部下だから別れの挨拶かと想像していると
「拠点は変わらず○○部への異動はどうだろうか。正式な配属はすぐには無理でも実務はすぐにでも変更できるよ。」
心が
揺らいでしまった
○○部の上司はわたしの上司と同じくらい穏やかで優しいし何より3年半前から知ってるしご飯も行ったことがある。全く知らない上司の部下にならない。
そしてこの部署は同じくらいの若手が同じ拠点にたくさんいる。
10歳over差の中で仕事してきて若手なりの悩みを共有できなかったわたしは少しその環境に憧れていた。
ただ業務量は治外法権の部署。
だから、もっと心が元気なときにこの提案を受けていたら、すぐにでも飛びついたと思う。
仕事に依存していたときは仕事をしている自分がたぶん好きだった。給料なんてそんなにいらなかった。
でも辞めることを決意して興味のなかった給料明細に向き合ったとき、
残業しない場合の基本給の低さに愕然とした。
もう素直な気持ちだけでは働けないわたしになってしまった。
能力もないのになんてわがままなんだろう。
そしてなによりわたしより優秀な人たちでさえ給料明細には上がってこない時間の残業残業残業をしている。
わたしはポンコツだ。
この1年半でよくわかった。
今の上司の下だから容認されていただけ。
もうここに居場所はきっとない。
ただ
既に1ヶ月もいつもの半分以下の仕事しかできない、結果も出してきてないポンコツ社員にさえ
会社でできること
自分たちができること
たくさん選択肢をくれて
しかも給料を払いながら決断を待ってくれる
これが上場企業か
人の想いによってこうなっちゃったけど
それはわたしの実力がなかっただけ
本当に周りの人には恵まれ続けてる人生だな
それでもそれを捨てて0になろうとするわたしは
0か100かで真ん中をいつも選べないわたしは
本当に大馬鹿ものだ