不器用リカコの書きたい人生

20代リカコが書きたいことを書きたいままに書くだけのブログです。

傘は無く

白いコートのフードと

5年くらい前の誕生日にもらったスヌードに

顔を埋めて

大事な商売道具を抱き抱えて帰路に着く

思ったより寒くない外気温と

まだ足跡のない白い地面に

パンプスを埋めて

転がらぬようそっと進む

しんしんと

とはよく言ったもので

まるで世界が止まってしまったかのような静けさがとても

いや、かなり

心地よい

眼の端に凍った己の髪を捉えるも

この時間が永遠に続けば良いのに

なんて少しばかり

自分に酔いしれたファンタジックなことを思った

子供の頃のように無邪気にテンションは上がらないが

だからと言って辟易とするでも無く

静かだ…

と埋めた口元はにやりとしていた

この文章に特に何の意味もない