どうもリカコです☺︎
途中まで11月頭に書いていたのですが、タイムアップで途中から11月末に書いているのでチグハグかもしれませんが、どこから別日かなあなんて考えながら読んでみたりしてお楽しみください笑
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私事ですが、先日30歳になりました(*_ _)
ブログのひとこと説明を20代から変えないとです。笑
さて、本カテゴリの読書感想記事に関しては、
月1ペースを維持したいところですが少々遅れています。
でもまあ言い訳するならば、読了自体は10月中にしていました。笑
そんな今回の本はお久しぶりのホスト夏目くんからの推薦図書です。
夏目くんと本の貸し借りをしていたのが懐かしい今日この頃(笑)
当時貸してもらった本 ↓
余談ですが彼は今、オードリーにハマったようでナナメの夕暮れも読み返したようです。笑
そして今回はウォンにしばらく会う予定がないのをいいことに
夏目くん絶対好きそうやなとウォンの本を思って勝手に又貸ししていますw
まあその事実をウォンには伝えているし
さらに今、その彼はわたしがPCを叩いている横で家主のベッドを相変わらずデカい図体で占領しているのですが。笑
そんな感性の交換を未だに続けている夏目くんに
『絶対リカコ好きだと思うから読んでみて』と渡された本が今回です。

結論から言うとめちゃくちゃ面白くて毎日出勤の電車の7分が楽しみだったし、
クライマックスが近づいたときはただでさえ寝不足なのに読みた過ぎて
睡眠を捨てて読了しましたw
朝井リョウ氏の作品を読むのは恐らく大学生ぶり・・・?
『何者』の映画を見て
痛いのに気持ちいい…刺されているけど流れてくるのは美しい鮮血という印象を受けたのが最新の記憶、かな…?
あとはオタク全盛期のときに『チア男子』を読んだかな。
有名な『桐島、部活辞めるってよ』も読んだっけ。
いずれも大学生のときだった記憶ですね。
少なくとも8年以上は前です。笑
だから本書を読み始める前、もう今年で30になる女よ?
モラトリアム期に刺さるようなテイストの作家さんの本、本当に好きかしら?
夏目くんはわたしの感性の癖を大きく外すことはないですが
稀に不発がある上に、最近急激に精神の落ち着きと(やや残渣はありますが。笑)脱メンヘラをし
世の30歳と同じでは決してないですが自分の中の30歳になる準備が着々とできていると思っていたリカコは半信半疑でした。
そんな気持ちで1ページ目をめくってすぐ飛び込んできた文章は
浅井リョウ氏を全開で感じさせてくれました。
読み始めは10月頭だったので、メモによると
『今心が青春モードなのでグッと気持ちが入った』そうです。
この29歳のときのリカコが残したメモの「青春」はつい先日終わって
それは本書に全く関係ない上に、B面のブログに綴ったので割愛します。笑
本書はずっと多様性のマイノリティの中にも入れない人の対比として
分かりやすい社会のマジョリティの代名詞の存在のように検事の寺井啓喜が登場していて、わたしの中にも寺井啓喜はいるけれど、寺井啓喜になりたくない自分と寺井啓喜に苦しめられてきた自分とそうだった人たちが存在するから理解はしても共感は基本的にできなかったのですが、唯一己の中の寺井啓喜がそうなっているときがあるなと
感じたのが
『社会正義という言葉のうち、”社会”の方が自分から遠ざかっている気がする。』
という一文。
本書の寺井啓喜は検事であり、法律という決まった”正義”に沿っていることが正しいという価値観。
これに対して意を唱えるつもりはないし、なんなら多様性の中のカテゴライズされたマイノリティにさえ入れなかった側として描かれる桐生夏月にも死のうと思っている時でさえ、社会規範には従うべきという教養が身につけられている描写があって、職場の人間に何か言われても自己主張しないで心でしか反論せず暴力的な言動はしないという(だから映画で夏月が多くの人の常識から外れた行動をとっているのが夏月の解釈が少なくとも自分とは違ってなんか違和感だった。)性的思考とは別に社会に敷かれたルールに従うというところからは逸脱しないというのは、カテゴライズされないマイノリティ側として描かれる登場人物全てにあるけれど、
寺井啓喜の「正しくあらねばならない」は法を犯してしまうような人間は
自分が考えている「普通」の中にいなかった人間なのだ。という価値観で
わたしは今でもずっと「普通」が難しくて社会不適合者だと思っていますが、
その感覚の中でさえ、「何故”普通”ならしているはずの”常識”がないのか」、
「学歴で判断したくはないがやはりまともに学校に行ってない人とは考えが合わない。」と最近の自己を取り巻く環境がわたしにそう思わせてきたりして、なんならその状況にストレスを感じキレ散らかしたりしていて(まだ変われない自分がいるのかと情けなくて死にたくなってますが)、
そういうときは”正義”に憑りつかれているなと、この一文がしっくりきました。
読んでからかなり日が経っていて、
その間に実写版の映画も観て
愛情表現がセックスしかない教養の人が多いこの街(主語が大きいので少なくとも自分を今取り巻く環境に現れるこの街の人間)に辟易して
30年目にして初めて叔母からいろんな話を聞いて
自分がお嬢さまの感覚の母親に育てられて、何故こんなにも人以上に「正しくあること」に縛られて、運悪くその「正しさ」の枠に自分が入れていないことに苦しみ続けたのかのルーツを知って
「正欲」についても「性欲」についても考えまくって
でも読んでいる最中に感じたメモも消化したくて(あらすじや簡潔に話すことが苦手で、いつか見たADHDの人の話し方みたいにあっちこっち飛ぶ話し方の癖が超意識しないと出てしまう人間なので)
この記事はもう殴り書きになること必至って感じなってしまいました。笑
その一部にリカコの性癖のひとつを事前に記事として書いていたのですが
もはやその域を超えるくらい思考してしまって
リンクを張り損ねたのでここで消化しておきます。笑
続けます。笑
わかる。
とだけあったメモ。
きっと夏月の「そもそも、この世界が設定している大きな道筋から自分は外れているのだから。」に対してだと思う。
本記事の冒頭で「最近急激に精神の落ち着き」とか書いていたけど、
この数日クソガキ(この書き方が既に落ち着いてないし、まだキレちゃってる(._.))相手にキレ散らかしているし、何かうまくいかない、世間とのズレを顕著に感じる度に
”社不”となんとか自分をマイノリティの何かにカテゴライズして落ち着かせる始末。
住む社会が変われば「考えすぎ」と言ってくる人間にまた新たに出会わなければいけない。いつまでもどの社会にも順応できない。
そのわりに叩き込まれた美しい教養の「正義」の感覚もあって
適当にも生きられない。苦しい。
言い方悪いけど、バカのまま善悪の基準も曖昧で捕まったことをイキれるような人間ならどれだけ楽だったか。
同じ職場の中でなーんにもしなくてもその何十倍も働いている人より金もらって
その働いてる人の心を刺激するだけして、なんかあれば「若いから」で逃げられる男と乳繰り合って、ちょっと嫌なことあったら泣いてその男や世間が助けてくれて(友人はそんな女誰も助けてくれませんよって言ってくれたけど結局こういうやつが上手く生きていっているのをたくさん見てるからどうなんだろうね)、あのおばさん怖いお仕事上手くいかない頑張りますって言ってるけど何にも努力はしたくないって、舐めてんの?
はい、今まさにわたしの中の「正義」が大爆発してますね笑
30歳になってもずーっとこのブログの最初のころと変わらない主義主張。
嫌われる怖さや辞める手軽さ、失うものがなくなった大胆さを手にした分もっと厄介さをましてるし。笑
戻ります。笑
『正しい命の循環の中にいる(生きている)人たち』
繰り返される表現。
さすが作家さんだと思いました。
ずっと自分とは対岸にいる人達に対して自分を「社不」…「社会に適合できなかった
自分」と置いていたけどそっか状況は一緒でも意味は一緒でも
対岸の人を「正しい命の循環の中にいる人たち」と一括りにしてくれてなんかありがとうと思えました。秀逸な表現でわたしは好きだし、なんか心がスッとしました。
『人間は思考を放棄したときによく「こんなときだからこそ」というんだよなと思った。』というセリフに、単純にへえと思いました。
前の会社の人事部長が『「難しいね」といった瞬間その問題は他人事』と言っていた話を何となく思い出しました。
後者は確かにと思うことが人生の中で結構訪れたので、前者もいつかその場面が来たときはそんな意地悪な気持ちで見てみようと思って何となく引っかかったセリフでした。笑
一つ掛け違えているだけで「正しい命の循環の中にいる人たち」と『会話はできても対話はできない』という気持ちはすごく共感しました。
20代前半くらいまでは、みんなと「正しい命の循環」の中に自分も入りたくて「普通」になりたくて、
わたしはみんなを理解するし頑張って合わせるからお願い、わたしのことも理解して?ってずっと思っていましたが最近は理解されない人に投げかけてるのはお互いの時間の無駄だし、自己の正義だけ振りかざしてる人に理解されたくもないし、対話なんてするつもりもないし諦めています。
本書の面白いのが夏月や佳道がリカコと同い歳くらいの設定でやはり諦めている側でふたりは出会ったことで「正しい命の循環」の中の社会ではないふたりやふたりに近しい苦しみを持っている人の社会を作る方に舵を切るのですが、
大学生の大也と八重子には違う社会、違う世界観同士でぶつかって「対話」を試みるシーンがあって世代間での向き合い方の違いも描かれているのが妙にリアルで好きでした。
どっちの世界も素敵だなって。
後者は絶対に傷つく苦しみも伴うけど、それこそ若さで(理解できない言い訳にする「若さ」ではなくこういうところで「若さ」を使ってほしいですね)治癒しながらもしかしたらそこにも社会が作れるかもしれないし、他作品の言葉にはなってしまいますが女子的生活の一節で「理解できない わかり合えないと嘆くより 笑い合えるところだけ 一緒に笑いましょうよ」という言葉があるのですが、寺井啓喜のように一刀両断せず、「そういう世界もあるんだな共感できないけど、ま、そんなもんか」と知ってほっといてくれるだけでも世界が変わるからうっすらとした希望があっていいなと思いました。
(まあ朝井リョウ氏は希望を見せて最後に「まあ、関係ないけど」までドライに描いているところもまたリアルで残酷なんですけどね…笑)
本書で一番好きなシーンは、夏月が嘘の噂で勝手に失望されて罵られた日にこれまでの人生のこと全てが爆発して車の速度をどんどん上げて自殺を図ろうとするシーン。
『安易に手を差し伸べてきた人間から順に殺してやりたい』
運が良いことに安易に手を差し伸べてきたやつを無視できるくらいに
手を引っ張って引きづりこもうとしても元の世界に戻してくれたり
一緒に地獄を見てくれる人がリカコの近くにはいたしいるので
はっきり同じようなことを思ったことはないですが
適当にわかったふりするやつ、理解してないくせに理解した顔して次に出てくるひとことは「でも」な人たちに何度殺意を抱いたことか。
だから妙に胸が熱くなったし、夏月を抱きしめたくなったし、泣きそうになる言葉でした。
だから、わたし自身は人と関わってしまったら(相手の根幹に興味本位でも近づいてしまったら)、深くかかわるようにしているし(これもエゴな責任感ではありますが)、
相手が心の底から拒まない限り最後まで付き合おうという心積もりで人と接しています。
そして、車の速度は上がります。
わたしが壊れた時になるリカコ対リカコの会話みたいなことが繰り広げられます。
ずっと死にたかった。ー 今だ。
ずーっと、死にたかったじゃんか。 ー 今だ。
ほら、頭を過るものがない。 ー 今だ。
自分を社会に引っ掛けておいてくれるのものが、何もない。 ー さあ。
この星との摩擦がない今。
アクセルを
踏んで。滑り出してしまえ。
行け。
溶け合っていってアクセルを、、、踏めない。
このシーンが社会に引っ掛けておくものがないのに社会的規範から逃れられない皮肉っぽさもあって、描写が鮮明に思い浮かんで大好きです。
でも、本書の神様の朝井リョウ氏は彼女に死ではなく、佳道との再会を用意してくれました。
社会の正義を守って彼女は救われる、かもしれない運命を手に入れたのです。
皮肉だ…
でもよかった、めちゃ好き。
この辺でもう本書へ近年稀に見る本へののめり込み方をしていました。笑
『誰にも踏み込まれないように生きてきたくせに、こういうときはちゃっかり寂しくなったりするの、ほんと面倒くさい』 ー わかる。
『自殺の方法を一度も調べたことのない人の人生は、どんな季節で溢れているのだろう』 ー 何も考えてないように見える。羨ましい。ずっと。
『生まれ持ったものに疑問を抱くことなく生きていられる人たちの目に、この世界はどんなふうに映っているのだろう。』 ー 見てみたい。
そして夏月や佳道やリカコの疑問に朝井リョウという本書の神は「正しい命の循環の中にいる人たち」について一つの答えをくれます。
『マジョリティ側に生まれ落ちたがゆえに自分自身と向き合う機会は少なく、ただ自分がマジョリティであるということが唯一のアイデンティティとなる。』
『そう考えると特に信念がない人ほど”自分が正しいと思う形に他人を正そうとする行為”に行きつく…(略)』
めちゃくちゃ腑に落ちる…
わたしを変な奴だ、考えすぎだ、理解できないと糾弾してきたものすべて
わたしという異端な存在が彼らのアイデンティティを否定するものなんだったら排除したくなるのもわかる。こちらが感じている感情と同じだから。
他人でも友人でも恋人でも同居人でもしっくりこない。共犯者?
呼び名のない関係。
でも確実に何かでつながっていて
明日死なないための何かがなかったふたりをこの世界に結び付けておく確実な何か。
30になって最近また人と揉めてる足りないわたしが言うのも変な話だけど
わたしも居場所をもらう側じゃなくて
与える側に回りたいと思って現在準備中なのです。
ブログでそんな場所も作りたかったけど、今時文章は流行らないみたいで。
ひっそり見つけてくれた人の居場所になってるならそれはそれで本望だけど。笑
性についても「正欲」についても
モヤモヤまだまだすることばかり。
今一緒にいる名前のない関係の大型犬の彼との価値観のこともこれからのこともわからないことばかり。
だけど、このタイミングで本書を読めてよかったなと思います。
過去イチ締まりのない変な終わり方だけど
4時間も書いてるし終わります。笑
ではまた。