不器用リカコの書きたい人生

20代リカコが書きたいことを書きたいままに書くだけのブログです。

ヘルプ

昔、着物を着てしゃぶしゃぶを焚く(しゃぶしゃぶって"焚く"であってるのかな)すき焼きを煮る、ようなバイトをやったことがある。

 

この時3つ掛け持ちしてて、今考えるとバイト3つに大学にオタ活は普通に無理があった。

 

円形脱毛症になった。

 

わりとすぐの段階からこのバイトは行く前に胃が痛くなった。

これだけを週何回も入っていればまた違ったのかもしれないけど、容量の悪いわたしがちょっと金持ってる人が来るような作法とかちゃんとしなきゃいけないバイトを少ない日数でマスターしようなんて今思うと考えなくても無理難題である。

 

そんな状態の中、他店へヘルプへ出されたことがある。

店長と副店長に自分ができる業務はこれとこれだけと伝えたが、それさえできれば大丈夫。

とにかく人が足らないから君はそのできるところまでやれば後からベテランがやってくれるから、と。(流れ作業なので最初の提供は新人、実際にしゃぶしゃぶ焚いてあげるのは経験者みたいな流れはある)

その言葉を信じていったら、提供から戻ったら

『マジで〇〇もできないやつなんでヘルプよこしたわけ、使えないわ〜、店長馬鹿なのかな』

丸聞こえだったが、いわゆるキッチン(ステーションとか呼ばれてた気がする)に戻るしかなかった。すでに吐きそうだった。

バツが悪そうな顔でそそくさと退散していったが、こちらだって使えないのわかっててきたし、言われて仕方ないけど、どうすることもできなくて泣きそうだった。だから、言ったのに…

 

その場にいるのに気持ちだけは誰よりも頑張りたいと思っているのにいつもできない。

こういう時、役に立った試しがない。

ヘルプに来てヘルプと叫んでいるのだ、誰も得しない。だから出来ないことには手を挙げないように心がけていた。

どんな場面でもプラスにできないのならマイナスになりたくなかった。

 

時は遡り、中学生。

体育祭の全員リレーという謎の競技。

走るのが遅かった。早くなるように練習しても別に速くなりたくて練習してるわけじゃなくて遅くなって迷惑かけたくないだけだから伸びなかったのかもしれない。

女がマジで怖かった。

勝手にリレーの選手と当たるような順番にしたくせに『マジでなんなんアイツ』と聞こえるように言ってきてもう休ませてくださいと思ってた。あの時はタバコとか吸ってよく先生に捕まってるヤンキーが俺が代わってやるって代わってくれて誰も文句言わなかった。

高校の時も似たような場面があったけど、高校の同期は民度が高かったので思ってもそういうこと口にしなかった。あの時はイケメンが助けてくれて、のちに告白され、8日でフラれた。これはまた別の話。

 

球技大会とかカメラ係という謎の係を自分で作って、掟破りのその場にいるのに出場しないを使ったが、わたしがいると負けるのでいじりながらも誰も止めなかった。マイナスになるのを止めないだけでわたしにとっては最高のプラスでありがたかった。スポーツできる人のマジは本気で怖いのをずっとずっと知っていたから。

 

そして何故、今こんな話を思い出して心のリストカットをしているかというと今まさにその状況なのである。

 

他支店が大変なことになってて、そのヘルプに呼ばれた人のサポートとして出ることになった。

 

最初に聞いた時は自分の締め切りに首を締められていたので、パニックになって泣きながら他支店の先輩に電話をかけた。

先輩に落ち着け落ち着けって今やるべき順序とわたしが取り掛かっている仕事のチェックを早急にしてくれたおかげでまずは落ち着いた。

 

ヘルプとかサポートに行くこと自体は嫌じゃない。むしろ他部署の仕事に触れられる機会なんてないからありがたいくらいだ。

 

だがしかし。ヘルプを呼んでいる方は、別に研修生が欲しくて呼んでるわけではなく、文字通りヘルプを呼んでいるのである。

そこへ業務のできないわたしが行くことに何の意味があるのか…(ここでいう意味とはわたしにとってではなくヘルプを呼んだ方にとって、である)

 

しかも往復4時間。

交通費を支払ってまでわたしを出す意味があるのか。

出される以上はきちんと働きたい。

でも思いはあれど、知らない業務ばかり。

飲み込みも遅い。サポートどころかサポートされている。これでは、一緒にヘルプに出た仕事のできる人の仕事まで邪魔してしまう。

息ができなくなりそうになった。

 

だがしかし。不幸中の幸い。

往復4時間もあれば仕事のできる先輩と一緒にでたので、話す時間があった。

めちゃくちゃ前のめりな気持ちはわかる。

けどできないものはできないから割り切って。

仕事はわたしが振るから力みすぎず。

 

少し落ち着いた。

 

力んだところで出来の悪さは正直変わらない。

わかってはいるけど、歯痒くて。

 

だって、多部署の方と仕事できるのはわたしの業務にとって貴重で、多部署の仕事を知るチャンスをもらえたのはすごくありがたいことで、わたしばかり得している。

 

ヘルプを呼んだ部署は今助けが必要なのに。

 

落ち着いてはきたが正直複雑な心境である。

 

そして家が遠すぎるので今友人の家に移動中という。

自分も仕事してるのにこの時間に利己的な理由で転がり込む女を泊めてくれる友人に感謝。

 

少しでも働けるように明日も。