不器用リカコの書きたい人生

20代リカコが書きたいことを書きたいままに書くだけのブログです。

砂漠

こんばんは、秋の夜長なのに睡眠不足を解消できないリカコです。

初のプチホームシックで実家〜ってなってるリカコです、笑

 

読書の秋

 

季節が変わっても仕事の出来は変わらないので

秋だから夜読書をたのしめる、

わけではないのですが

 

と、まあ冒頭から余計なことガヤガヤうるさいですが

 

本日はこちらです笑

 

f:id:rikakomerin:20211107223309j:image

 

マッチングアプリの顔がタイプだった人に薦められて買ってみた本です笑

 

ちなみに彼はわりと初期で音信不通になったので素敵な女を見つけたかリカコのヤバさに気がついたのだと思います。

 

本題です、笑

 

実は読了する数ヶ月前に最初の方を読んだのですが、メンタルの調子もあったのか、

(なんだろ、大学生の若さが胸焼けしそうで合わないかもしれない…)

と少し寝かせていました。

 

最近、『社会人になってから一番安定している』と客観的評価も貰っていたのでまた読み始めたら今度は特に胸焼けもせず、むしろ続きが気になってスルスル読めました。

 

伊坂幸太郎さんの作品は初めてだったのですが、「本(小説)が好き!」という方がよく挙げてる作者さんだったので気になってはいました。

 

これからだらだらメモに残してた感想を書くんですけど

ホント一言で感想を言うなら

 

モラトリアム期戻りてぇ

 

です、笑

 

たぶん大学生の時に読むのと今読むのじゃ感想が違うと思います。

大学生の時に読んでたら本の中にもありましたが『楽しければいいじゃないかタイプ』を「フッ、君たちはいいね生きてるだけで価値があると信じられていて…」と羨む『自分が何者であるかを必死に求めるタイプ』のリカコちゃんは泣いちゃってたかもしれません笑

 

でも、悲しいかな、、、

本で言えば(永遠の)砂漠側に来たわたしは、モラトリアム期の彼らを心の底から羨むような気持ちも若さだねと嘲笑する気力もなく、「スタンドバイミーだ…」と俯瞰することしかできない、感情すらもでくのぼうとなってしまったのです。。

 

そんなわたしですが、パチパチッと刺激される言葉、ひいては少しばかり目頭が熱くなったシーンがいくつかあります。

 

まず最後の最後で壮大な布石だったと気がついた『なんてことは、まるでない』

 

わたしの圧倒的に少ない読書経験の中であまり見受けたことのない表現でした。文中に計7回出てきました。以下、メモをそのまま載せます。笑

 

なんてことは、まるでない

→1回目 フフッw

→2回目    イラッとした

→3回目 これはなんだ?

→4回目 ふいにきたな

→ 5回目   予想できた

→6回目  なんてことはまるでない(なんてことはない)でいつもの逆説と捉えるのに時間が

かかった

→7回目 「あ、くるな?」と予想できた

なるほど、最後の希望的観測の壮大な布石だったわけか

 

見直すとなんかうぜえメモだな笑

 

あとは

 

矛盾しちゃいけないって法律があるんですか

 

そのとおりだ、たしかに

一貫性を持たなきゃいけない理由なんて

ないのかもしれない

 

たぶん、男はね、色気を強調する女を侮る傾向がある

 

嗚呼、東堂好きだなあ〜と思った

美人で打算的で男(全男性ではないが)を下に見てる感じが好きだなあと思った

でもその好きがわたし自身の思考なんだと気がついて上とか下とか自分が一番そうやって人を見てるんだなあと悲しくなった…

 

なんてことは、まるでない。

 

 

ところで丁字路が正しいって今更気がついた恥ずかしい大人です。T字路じゃないんだね〜

 

 

俺はね、恵まれないことには慣れてますけどね、大学に入って、友達に恵まれましたよ、

 

敢えて語らないけど目頭が熱くなりました。

 

久しぶりの小説、はじめての伊坂氏作品、モラトリアムへの羨み、

 

わたしにも彼らのようにモラトリアムの中でもがいて足掻いて自分が何者であるのか探しもがいて時に依存し誤った暗い道を進みながらも縁に恵まれなんとか生きている過去と事実がある。

そういった思いを砂漠にいる今、このオアシスのことをよかったな、と逃げに使ってはダメだ

前に進むのだ、だって私たちはその気になれば砂漠に雪を降らすことだってできるのだから!!!

 

そんな希望が胸に溢れた

 

なんてことは、まるでない。