たしか検索ワードは「復讐 作品」だったかしら🐥
復讐をテーマにした作品って何かないのかなと現実で収まらない気持ちを夢の中で発散させたくて探したのが最初、だった気がする。
探した時の気持ちも復讐したい気持ちも思い出せない。
探した時の気持ちが思い出せないのは日常の中のほんの一瞬の感情だったから。
復讐、というか怨恨がなくなったのは天使が去った悲しみが憎しみを勝って、わたしの世界から消えたつまんない人間の記憶が美しい幻想の天使で上書きされたから、かな。
嫌なことなら楽しいことで消しましょうなんて消えない
ってかつての女神と慕った人は言ってたけど、消えないけど悲しみの混ざったあたたかさは嫌だったことをどうでもよくはするんだなあということに26年生きてて新たな発見。
生きてれば死なないための術を否が応でも何かしら見つけようとするんだから逞しいね人間。
まあそれで残ったのがおもしろそうな作品だからいつか見てみたいな、という作品に対する好奇心だけ。
で、前までAmazon primeにいなかったけど今日見つけたので観てみました。相変わらず前置き長い笑
そして長いの知ってるから見初めて10分のところで一時停止して書いてる笑
以降は見終ってから書くので長いか短いかはわたしにも分かりません笑
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視聴終了。
見終わった後に動画サイトで2つ映画批評を聞いてみて、作品の構成についての解説に、なるほど、ロジカルに組み込まれた美しい構成だったのだなと感心しました。
以下、ネタバレ含みます。
まず声を大にして言いたい、そして自分にも言い聞かせたい。
復讐はスッキリはしない。
ただやらずに終われるほどの出来事ならここまで縛られずに済むから否定もしない。肯定もしない。
と、思いました。
まず、そうか、友人のための復讐だったのかっていうのがひとつ。
多分これ、初手の攻撃対象がキャシー自身だったなら、多分止まれたし、ライアンが傍観者だったことに気がついても、まだ戻れたと思う。
キャシーが不幸だったのはもう真意を聞くこともできない友人、それも崇拝していた友人が亡くなっているということだと思う。
対話のできない相手への罪を制裁しようとしたら良くも悪くも自分が神になれるし、この映画のとおり最後に友人の元へ逝くことさえも意図わなくなる。
わたしがキャシーの友人だったら、ニーナが天国でわたしを犯した男を殺せ、傍観していた社会を殺せっていう声が聞こえても全力でキャシーを止めるなあと思う。
キャシーは最後の救いになりそうなライアンが社会だったから死んでしまった。
作品とはいえ、少しだけ、苦しいな…。
序盤でキャシーはわざと酔ったフリをして軽率な男たちを制裁していく。
一部関係者にも復讐を実行し、ライアンと恋に落ちてライアンに行きずりの男とどうにかなろうとしているところ(キャシーにとっては社会への復讐中)を見られ、失恋することでニーナの母親の声がキャシーに響いたシーンに、リカコは天使を思い出した。
「やっぱり悲しみは憎しみを薄めるんだなあ」
その後ふたりは仲直りして順調に恋人になっていく。
だけどおかしい。
まだ、映画中盤なんだが…
何か起こる…キャシーとライアンのイチャイチャを見ながら映画の残り時間を確認しそんなことを考えていると、マディソンが何かキーアイテムっぽいもの持ってきた…
それは親愛なるニーナがレイプされてる証拠動画、そこに映っていたのは
ライアン…
ブルータス、お前もか…
な気分です。
そして終盤、主犯への復讐。
なんかどうなるんだろこれ。
主犯殺されんのかな。
メスを取り出すキャシーを見て、「あ、殺されるんじゃなくて身体にニーナの名前刻むんか…グロテスク…わし、血苦手なんだよね、ああ手痺れてきた…」
目を細めた次の瞬間、主犯に殺されていくキャシー。
マジか、、いや、でも、
人を呪わば穴二つ…
わたしがいつも思ってることジャン…
やっぱ復讐って成し遂げるの無理なんやなあ…
まあキャシーもいろんな人を傷つけ過ぎたのか、、
ニーナは何もしてないのに、不公平よな世の中でも、そうかあ、復讐も人を恨む気持ちも報われることはないんだなあ、そういう映画か、納得はできるな、、
キャシーの死体を焼いて証拠隠滅する主犯
何事もなかったかのように婚約者と結婚式を挙げる主犯
そんな結婚式に浮かない顔で出席するキャシーの元彼ライアンの携帯に着信が。
何と死んだはずのキャシーから!!!
送信予約で飛ばされたメールと共に
聴こえてくるサイレンの音。
(たぶん)死体遺棄容疑か殺人容疑で連れ去られる主犯。
…
自分を使ってでも親愛なるニーナを死に追いやった奴を社会又は人間として抹殺したかったんやな…
成し遂げた
…
……
………
ところで、これはいったい誰がしあわせになったのだろうか…
ただ、悲しいかな、
復讐に取り憑かれたらわたしもたぶん…
やめよう、冒頭に書いたとおり"映画"として素人目に見ても作り込まれた凄い作品でした。
わたしはこの作品を見て後味悪いとか全くなくて、どっちかというとトゥルーエンドでこれしかないよなあああ、って思うんですけど、全ての作品で言えることですけど、今までの人生で経験したこととか恐怖とか恨みとか正義感とかにかなり左右される作品だから、賛否両論なんだろうなと思いました。
何もできなかった連休だと思ったけど見たかった映画観れてよかったデス。(小学生の日記w)
あと、わたしには生きて「生きろ」って言ってくれる友人がいてほんとありがてえなって思います。
サンキューマイメン。