不器用リカコの書きたい人生

20代リカコが書きたいことを書きたいままに書くだけのブログです。

空気清浄機

退職するためお世話になった方々に挨拶に行った。

 

今まで退職する人が菓子折りを持って自部署の人にお世話になりましたとまわっている姿を見たことがある。

大体1人数秒、長くても2、3分以内には会話を完了して義務的に回っていく姿がなんとなく頭に印象付いていた。

 

だから自分が退職するにあたって

社内通達がわたしの思惑よりフライングで出たときに、席まで「リカコさん、辞めちゃうの!?」と声をかけてくれる人がいるなんて想像してなかったし、

2年前の部長が驚いているから電話してあげた方がいいと本社勤務の先輩からアドバイスを受けたけどまさかその方の中にわたしがいたとは考えてなかったし、

1年目のときからよく話しを聞いてくださったり、顔色の悪いわたしを見るといつも大丈夫?と声をかけてくれる他部署の女性からこんな素敵なお餞別をいただけると思ってなかったし、

 

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社内チャットやLINEにも在職中の人から育休とってる先輩まで連絡が…。

 

ああ、わたしって自分が思っていた以上に他の人の心の中にちゃんといたんだ…。

 

最終営業日より前に連続休暇に入る女性の営業さんがいたので皆さんより先にご挨拶に行きました。

 

すると、『ちょっとこっちきいや〜…お菓子でも食べながら話そうな。』と休憩室へ。

 

まずは、と、先輩から先輩の大好きなミニオンのぬいぐるみをいただきました。

そして先輩が後ろを開けるように促してきました。

 


『リカコさんシマエナガのコップ使ってたやろ?リカコさんに顔に似てるからちょうど家にあったやつ入れといたわ!笑』

 

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そんなやりとりをしながら

何故退職に至ったのかポツポツ話し始めました。

 

そして全部を聞き終えた先輩が一言。

 

『リカコさんは居るだけでよかったんやで。空気清浄機みたいに。』

 

居るだけで、よかった…?

 

『ほら見てみぃ?居るだけでムカつくおっさんいっぱいおるやろ?そんな中でわたしだけじゃなくて他の人もリカコさんは居るだけでよかったと思ってる。リカコさんは理想とか何もできなかったとか言ってたけど、そう思わせるってことはリカコさんは何かしてたんよ、何かを凄いことを成し遂げてたんだよ。』

 

涙が出た。

 

居るだけでいいなんて、考えたこともなかった。

結果を出さなければ居てはいけないと思ってた。

誰の中にもわたしなんていないと思ってた。

でもそうじゃなかった。

わたしはわたしを慕ってくれてた人たちのことを軽く見ていたのかもしれない。

わたしはわたしを過小評価しすぎていたのかもしれない。

 

会社員生活の幕閉じは

皆さんからわたしへのそんな優しくてあったかい教えでした。

 

3年半、皆さんお世話になりました。

さようなら、また会える日がくるときまで…(´-`).。oO