不器用リカコの書きたい人生

20代リカコが書きたいことを書きたいままに書くだけのブログです。

おろかもの

人生で初めて自分で前売り券を買って観に行った。

 

買った時は気がつかなかったけど、最初の公演が100日目だと気がついて勝手に運命づけて金曜日は必ず観に行こうと決めていた。

 

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そもそもそこまで映画に詳しくもないわたしがなぜこの映画に辿り着いたかというと、『甘いお酒でうがい』を観に行った時の映画が始まる前のあの予告の時間である。

 

 

わたしはあの予告の時間が好きです。

結構見入っちゃう。

もともと広告とかが好きで電車とか駅の柱にあるポスターの場所に次の週には行ってたりする。

自分は広告業界の良客だと思ってる笑

見るのは好きだから、パンフとかカタログとかよく持って帰ってきちゃうけど自分にはセンスがなくて…ってこの話は今はやめよう。笑

 

とにかく引き込まれた。

最初の10秒間は、なーんだ不倫の女を問い詰める話か、ありがちでつまんなそうなんて思ってしまった。でも「なんか全然違うこと言っちゃった」からの胸ぐら掴まれて引き寄せられてディープキスされるみたいな感覚。いや、そんなことされたことないしそれこそ創作の中でしか観たことないんだけどw

でもそのくらい持ってかれて、その日観に行った本編とは別に『観たい!!!』っていう気持ちが猛烈に記憶に残りました。

 

 
 
 
 
 
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講演後の対談?があるのとか知らなくて、久しぶりにこういう感じだなあと思った。

ゲストがすごく豪華らしくて名前が出るたびに後ろの人がざわざわしてたけど、ほんとに何も詳しくないからぼんやりしてて、声優のイベント行きまくってた時を少し懐かしんでた。

Instagramにも書いたけど、帰り際にキャストの方が並んでて、でもみんなマスクだから最初わからなくて、「ありがとおございましたあ」のあの甘くてねっとりした言い方(語弊があったらごめんなさい!)が耳に触れた時、(((み、美沙あああああ!!!)))となりました。

コロナじゃなかったら握手してた、通り過ぎてから戻る気分じゃなくてちょっと惜しかったけど本編で泣きすぎて疲れちゃったので帰路につきました。

 

監督が3000回観た、何回でも観てほしいっておっしゃってたけど、ほんと何回も観れる。

いろんな視点で見れる。監督が「人はレッテルを貼りたがる、そういうのが僕は嫌い」というような話をしていたんだけれど、共感しかなかった、めちゃ浅い書き方で申し訳ないけれど。。

 

キャストの方が並んでるのを見て、何故、美沙に反応してしまったのか。

すごく聞きたかった。

美沙みたいな人は幸せになれるの?

教えて欲しかった。

さっき何回も観れる映画と言ったけど、半分は嘘。いろんな視点で、とは言え、自分の経験に近いところで観たくなるのが人間、少なくともわたしはそう。観るたびに問いかけてしまうと思う。ねえ美沙、洋子ちゃんが家族を作るようになったらまたわたしは一人だ、わたしは適当にしか扱われない人間なんだってループじゃない?教えて?わたしたちみたいな人間は幸せになれるの?

いつもはトークショーで観客からの質問を受けたりしてるらしい。わたしはTwitterを辞めた。だから監督に聞く術を持ってない。

この物語の後、美沙は幸せになれますか?

すごく聞きたかった。

 

視点が洋子ちゃんと美沙だから、果歩さんが嫌な人に見えてしまうのかなと思った。

でも違った。ラストの結婚式のシーンでああ、健治はこの人との結婚を選んでよかったんだなと思った。健治のこと見て笑って、神父に続けてくださいっていうシーンとかめちゃくちゃ好きだった。美沙のことも嫌いでありながらどこか同情してるし、洋子ちゃんのことも怒ってるのと愛したいのと少ない言葉と表情の中で感情の二面性がすごいあって、めちゃくちゃ人間を感じた。

 

健治は妹と婚約者への愛情、家族への愛情、それとは別のところで性欲が存在してるのが人間だなあと思った。墓場のシーンで妹にかけてる言葉も本物なのに、美沙に中途半端に優しく接する男も健治なんだなあと思うと人間って不思議だなあと。監督が人間の感情は複雑なもの的な話をしてたけど、ほんとこの監督とは楽しく話ができそうでお茶したいくらいです。

すみません、きっととても権威ある方なのでしょう、見識が浅いというのは愚かなことです、すみません。

 

お墓のシーンといえば、洋子ちゃんが「ふざけんな…」と爆発したシーンが好きでした。

やっと言えたね(´;д;`)って。

 

からの美沙の家で「もうやめましょう。」と美沙の感情がぶつかるところ、どっちかというと美沙よりで見てしまうから「馬鹿にしないで。。」の気持ちがわかりすぎて吐きそうになった。でも洋子ちゃんはまだ10代なのよ、、、。

 

あとシャオメイね。好き。

めちゃ好き笑

最後、ほんとただの修羅場なのに、目をキラキラさせてる彼女がいるからなんか救いのシーンな気がしてくるし、クソ最高って目キラキラさせててくれてありがとうって心の底から思ったよ笑 この時すでにマスクの下は悲惨なことになってたからねw

 

洋子ちゃんがアイジンに会いたいって思わなかったら、たぶんこの人たちの人生はもっとぐちゃぐちゃになってた。

この先、美沙が幸せになれるかは本当にわからないけれど、少なくとも果穂さんと健治は救われたし、この男のせいで美沙がこれ以上苦しむことからも救われたんだな。

 

中途半端にちゃんとしてる(優しい?適当じゃない?ちょっと正確なの忘れちゃった)男が一番タチが悪いに500回くらい頷きました笑

相手を傷つけたくないんじゃなくて、相手を傷つけてしまった罪悪感で傷つきたくないだけだからズルズルするんだよなー、そして大体こういうズルズル野郎の相手になる女は大切にされない自分がノーマルだから捨て身でなんでもする怖い女だということをなぜ学ばないのか。

いやもちろん女の方もですけどね、でも痛みで麻痺してるこっちと、痛みから可愛い自分を守り続けて傷ついたことないから痛みがわからないそっちじゃズルズルするわなあ!!!

とかね。笑

でもこういう観客を置いてきぼりにしないために彼は事故に遭うという天罰付きなのがまた粋だなあ、しかものうのうと生きてくれちゃってるところとかに愛おしさを残してるとことかね!笑

 

ムカつく。とつぶやいて瓶を投げつける心の奥の気持ち。

特攻するのに何も言えずに泣くことしかできない心の奥の気持ち。

あああ。

 

という感情と

 

好きな男に無視される次いつ会う?を

「次、いつ会います?」と何気なく言ってくれる目の前の少女に心にちょっとだけあったかいものが流れる瞬間。

 

こういうしあわせの積み重ねだよね、という感情と

 

ほんとに人間の複雑な感情を見せてくれる映画で好きでした。

まとめ方下手ですが、これが複雑な感情なんです!!!(ズルい笑)

 

ちなみに友人に宣伝しましたよ、いい働きでしょ?笑

 

明日はパスタを食べようかな。