目を覗き込んだ先生は『ん?』と声に出した。
患者の不安を煽るなよ。。
目の奥を見る検査小さなルーペみたいのはを目の近くに当てて遠くから長いライトで光を当てる検査(おそらく眼底検査)
『やったことない?』
と聞かれて、細隙燈顕微鏡検査とか眼底カメラは完全に記憶に残ってるけど、単眼倒像検眼鏡かな、(帰ってきて調べた)使ってた記憶ないから同じような検査はしてたのかもだけど、「たぶん…」と曖昧に答えました。
『シナプ…視神経の入口が小さいね。緑内障の発症を気にする必要がある。』
え。
『もちろん今すぐじゃないよ、いくつだっけ、うん、若いし。ただそういう風に言われたこと、覚えておいてね。』
緑内障。
おじいがなったやつ。
おかんがわたしが小さい頃に「おじいが緑内障になったって…」って言った時
「良くない症?なにそれ?良くない病気なの?ねえ、なあにそれ?」
と無邪気に聞いたことを思い出した。
緑内障と調べてみると
<日本人の40歳以上の20人に1人がかかるといわれる、失明原因の上位にあがる目の病気です。>
え。40歳でわたし見えなくなるの?嘘だよね?
失明の恐怖より先に
「得られない人生なのにその上更に失うなんて神様もこの世も非情だ。。」と頭に浮かんだ。
ずっとぐるぐる考えていた。
Stacey Kramerの贈り物の話を思い出した。
そうだ。
いつ死ぬかなんて誰にもわからないのにみんな自分が永遠に生きているとどこかで思っている。
これはチャンスだ。
発症するかしないかはわからない。
発症しないでほしいのは当たり前だ。
ただ君にはリスクがあると言われたことでわたしは15年がみんなとは違う形で刻まれた。
そもそも15年後も生きてるかもわたしにも誰にもわからない。
でも、仮に今の視界が失われる未来が15年後にあるなら。。。
わたしの明日から、いや今日この瞬間、いやさっきから、人よりわたしの中で"生"を輝かせたいという気持ちが変わったのではないだろうか。
情緒不安定でアホなわたしは明日にはこの気持ち忘れてしまうかもしれない。
ただ普通に診断内容まで忘れると未来の自分がかわいそうなのでしっかり記録してあげた。
あと、そうそう。
わたしはもう10年ほど眼科検診定期的にいってるのに初めてこんな診断された。
かかりつけ医って大切だけどたまには他の先生に診てもらわないとダメなんじゃないか?と
一般人感覚では思いました。
あーこわいなあああああ!!!!!