爆音で音楽を聴いていた。
猫と目があった。
なんとなく少しだけ長めに見つめてしまった。
ついてくる。。
もうついてきてないかなと思って振り返る。
ついていっていいんだと思ってまたついてくる。
もういないかなと思って振り返る。
立ち止まっていたのに私が振り向いてしまったから呼んでると勘違いしてついてくる。
イヤホンを外す。
にゃーにゃーと甘えた声を出す。
わたしは猫アレルギーなんだ。
触れないし、人間が時より見せるあの猫語使って話すのもあんまり得意じゃない。
でもアパートの中に入れてしまったらみんな困るし猫も出られなくなる。
仕方なく立ち止まってみる。
猫は甘い声で鳴きながら地面に背中を擦り付けてお腹を向けてくる。
ごめん、、、
扉にかけた手を外して着いた家から遠ざかるように歩く
切ない声で小走りに追ってくる
でも振り向かない振り向いたらついてくるから
まるでわたしと同じだね、甘い言葉で呼ばれたら今まで冷たくされたことなんて全部忘れておなか見せて転がってみせるし鳴いてみせる
ごめんね
見つめなければその気にさせなかったのに
ごめんね
振り返らなければもっと早く諦められたのに
ごめんね
最後の最後でいちばん冷たい切り離し方をして傷つけてしまった
また既読のつかないメッセージをそっと非表示にした
声が遠くなっていくのに気を逸らすようにブログを綴りながら歩く夜道。