不器用リカコの書きたい人生

20代リカコが書きたいことを書きたいままに書くだけのブログです。

希望病棟

どうもこんにちは。リカコです☺︎

最近のリカコにしてはペース早めで本カテゴリ更新です。

というのもかなり読みやすい+展開が気になって珍しく仕事のお昼休憩時間にも読んでいたからです。

 

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今の住まいの超近所に良い感じの本屋があることを知って、何回か行ってたんですけどポップか帯か、どちらに惹かれたか忘れましたが、

 

どうせ死ぬなら

 

もっと間違いを犯せばよかった

もっと愚かな人間になればよかった

 

この文句に惹かれたかのがキッカケでした。

 

ただ一回目は今は勉強しなきゃいけない本もたくさんあるし、積読も多めだし、今日はやめておこうと、本を棚に戻したのですが

数週間経ってまた来た時にやっぱり欲しくて買いました笑

で、やっぱり自分がなんか惹かれ買った本は当たり説がまたも立証されて、書いたのは著者であって私にはなんの功績もないわけですが、やはり少し、いやかなりフフン♪って気分になります笑、余談です。笑

 

で、写真撮ってて気が付いたんですけど、

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し、シリーズモノだと…!?笑

買った瞬間からカバーしてたから気が付いてなかったw

そしてさっき後書き読んで気がついたんですけど、

シリーズモノの後編、、、だと!?www

 

でもまあ後書きにも書いてありましたが、話としては独立してるので(後書きまで違和感なく読めてますしね、笑)、全然こっちから読んでも問題なきようです👌

 

死ぬ間際の後悔、病棟、不治の病

 

この本を買った時の情報はこんな感じだったので

正直重い本だと思ってました。

でも小学館さんというのも関係あるのかな、まさかのファンタジー🩺

 

主人公の女医さんが自分の考えをうまく表現できないことで周りに誤解を与えているようなところから始まり、『わかるよ〜アナタの方が想像力あるのにね、みんなオロカダヨネ。』うんうんとかやって読んでたら急に心が読める聴診器を手に入れる女医さん。。。

 

な、なん、だと、、、!!?www

 

でもこの聴診器は確かに物語の重要な要素ではあるけど、キーではなかった。

結局は各人がどう動いていくかってところだってことですね。

 

女医摩周湖先生、そして桜子、特にこの二人には物語の序盤、わかるよ〜なんでみんな想像力乏しいんだろうね、伝わらんよね、優しさの仮面被った自己満だよね、ワカルワカル。とか思ってたんですけど、はい、恥ずかしくなりましたね笑

 

わたしたちがいろいろな物事をあれこれ思案するのと同様に、やっぱちょっと譲れないからあえて言うけど考える深さやベクトルは違くても、目の前の相手は相手で考えた上で行動してくれてることがあるわけで、それが結果的に自分の意に沿わないようなことであっても頭ごなしに否定するのは、子供ならまだしも大人な私がやることではないやなあと。

 

桜子ちゃんが由紀子さんの「大人の断り方」を信じていた人間に裏切られた、と言う視点ではなく、自分を守るための踏み越えちゃいけないラインを持った人間の行動、としてみた時の考え方の変化がわたしにはグッときた。

その後、由紀子さんが桜子のためにバイト先に押しかけるのはドラマチックすぎたけど(これやってくれるならたぶん今までに桜子の不信感はもう少し減ってた気がする、でももしかしたら桜子視点で進んでる話だからこれくらいのことを今までも由紀子はやってくれてたけど、桜子が素直に受け止められてなかったのかもしれない)、ストーリーとして桜子が自分の視野だけで人を判断してたか、と自分で気がついていくのがなんかもう、25歳女恥ずかしくなったし反省しました。

そうは言っても自分は自分だから何者の視野も得られないんだけど、「なんて想像力のない人間なんだろう」と思慮にかける言動をする人たちをそう見ていたけど、憤るだけじゃ悲しいよなって。

 

たまにいるけどね!もうずっーーーと何も考えないでなんでそういうこと言っちゃうかなみたいな人、たまにいるけどね、!笑

でも、私だって失言失動?ばかりだし、多角的に見る、を意識することが大事やね。本の中で桜子ちゃんがそう教えてくれました。

 

摩周湖先生もどっかで自分が正しいと思ってる。

ルミ子さんのことを心の中で評するときにそれがすごく出てた。

すごい人間を感じたし、最近よく思う気付ける人間、単純な言葉や感情で表現しないできない人たちのちょっと悪いところを確認できた。

自惚れは禁物ですな。医師としての技術とかじゃないよ、あくまで感性的な部分の話です。日本人の謙虚って嫌いな人いるけどやっぱわたしは美徳だと思うけどね、ちなみに勉強してないって言って隠れて勉強するのは謙虚とは違うと思ってるよ笑

ちょっとズレちゃったけど、摩周湖先生のこの感じ、伝わるかなあ〜。

 

代わって、貴子さんのストーリーはね、好きな台詞がありまして

 

純粋な親切心で人々の手助けをするのならば、心が洗われたり、自分がの世に生を受けた意味を

 

ー錯覚や自惚れに過ぎないとしてもー

 

実感できるのだろうが、…

 

これ!!!

ほんとこれをね、心のどっかにちゃんと持ってない人間はアブナイ、と大人になってから気が付いた。

というか高校、大学までの自分は誰かのために何かをするのが好きだった。今でも誰かのために自分が何かできるならやりたいと思う。

だけど、無償の愛で絶対にできる覚悟がないなら「自己満かもしれない」という気持ちをどこかで持っておかないと、相手を傷つける結果になりかねないのだ…。

立場や育ってきた環境、現状、そういうものが違ってくれば同じ言葉でも受け取り方も感じ方も全て変わってくるのだ。

ファンタジーかと思ったら、かなり侮れない本です。

 

めちゃくちゃ読みやすいけど、中身としては決して軽くなくて、でもタイトルのとおり「希望」のあるストーリーでした。

 

最後、貴子の旦那が厚労省に行った時は

え!ヤダ!!!と普通に嫌な顔を電車でしてしまいました笑

見方によっては社会問題的側面にもフォーカスして読める本かもしれないですね。

 

途中貴子さんと奈緒子さんのところでこっちまでううううんとなって頭の中でウシジマくんの「巣立ち」流れてきて、どうやったら救われるのかとちょっと涙してしまったり

明日美やユリちゃん、桃山さん、笹田部長、院内の人、施設の指導員、桜子の同級生、なんかいろんな人が気になってきて、人間てめんどうだしやめたいけど、そう思うくらい単純には説明できなくていろんな側面がある複雑な変な生き物なんだなあと改めて感じた本でした。

 

お察しのとおりまとめ方がわからなくなっております。

何故ならわたしも複雑で入り乱れためんどうな人間でさらに表現もヘタクソだからです。

 

順序逆になってしまいましたが

後悔病棟、

おそらく買うでしょう(´-`)b