他の人と書いて他人。
家族だって他人。
育ててもらったことやその感謝と嫌だと思う気持ちは別。
今でもその考えは間違ってると思わない。
でも間違えた。
言わなくてよかった。
嫌だったところ辛かったところなんて伝える必要なかった。全員をボロボロにした。
わたしだけが壊れればよかったのに、全員を殺した。それなのに父は私のことを会社まで送ってくれた。母はお弁当を作ってくれた。それでもわたしは仕事の帰りに不動産屋に行った。
父に一人暮らしは好きにすればいい。でも家族で暮らせるのはもう残り少ないんだぞって言われた。それでも家を出たい気持ちは変わらない。でもそんなこと言わせてしまった。二人を泣かせた。何を間違えたのかわからない。だって怖かった。帰ってきたら父が怒鳴ってるのもわたしに言いたいことを直接言ってくれないのも何考えてるかわからなかった。わたしの話を最後まで聞いてくれたことなんてなかった。聞いて欲しかった。わたしはわたしという人格で生きてることをわかって欲しかった。それだけなのにみんなの心が死んだ。終わった。もう戻れない。もう戻れないのだ。
薬は体に合わなかった。たった1日しか飲まなかったけれど食べれなくなった。母のお弁当も終業後に残りを頑張って食べた。ずっと吐き気がして眠ることもできなくて仕事も納期までに終わらせられなくて頼まれても遅くてもうなんのために生きてるかわからない。でも死にたくない。でも大切にしてくれた人を傷つけてまで生きてる価値はわたしにはないのではないだろうか。
仕事を奪われると思った。怖かった。必要とされる場所がなくなったら生きてる意味ないから怖かった。だけどもっと大切なものを失った。もうわからない。何がいけなかったのかもこれからどうするのが正解なのかもわからない。
助けてほしい。苦しいよ。