『すすめ〜すすめ〜我ら絶好調!』
「ちっちゃいものク・ラ・ブっ!」
9年後に実は「月光町」が正しいことを知る。
有言実行 -サヨナラ中学編- - 不器用リカコの書きたい人生
あら。図らずもちょうど2年前。
廊下ですれ違うたびに彼が歌い出して
わたしはそれにノッて歌ってた。
きっかけは今となっては何も覚えてない。
バカ中でクソみたいな学校にいながら頭が良くて英語ができて人当たりが良くて先生に可愛がられてて髪が長くてサッカーがうまくてナルシストで泳げない一面もあってヤンキーな男子にちょっと嫌われててでも誰にでも分け隔てなく接してる彼がとても好きだった。
告白した。
その後に3.11が起きた。
今考えたら無駄にメールをしてサーバーを圧迫する行為は大変な人達に迷惑をかける行為だったと反省しているが彼が心配して連絡をくれた。そういう人だった。
全ての記憶を抹消してるようだったけど、笑
でもそれには理由がある。
彼は中学の時から言っていた夢を叶えたのだ!
鮮明に覚えている。
縁
というのは面白いもので、わたしがたまたま入社してたまたまその時にできた部署でたまたまやってる仕事は彼の夢だった仕事に関わる仕事だった。
それで2年前連絡をとったときから細々と仕事のことで教えてもらったりしている。
あの時から変わらず親切だ。
昨日、文字を打つのがめんどくさくなって、いや、上司が今の仕事より興味のある仕事がある事実を知って、少し寂しくなったからか、それともどこに向かえばいいのかわからなくなってるからか、とにかく彼の長文の返信でわたしの得たい答えは既に出ていたのに電話した。
ちょっとならいいよ
そう言って1時間半以上電話してくれた。
昔、彼は早寝だった気がする。
すごい健康体のイメージ。
2年前、気が狂ったのか、酔い倒して彼の家にあげてもらった時、彼は一睡もせずいびきをかいて寝ているわたしを見守っていたらしい。
普通に考えて変だ、変な人だ、、、
良い人すぎるよね、わたしに優しくしてなんのメリットがあるのだろうか。
昔からそういうこと考えない人なんだろうなあと思う。
慈善の心に溢れているから、わたしのような憐れなものにも昔のよしみで優しくしてくれるのだろう。
当時、彼が何故そんな夢を抱いているのかいつだか聞いた、ような気がする。もしかしたらわたしの当時の想像が記憶の中で本人に聞いたことにすり替わってるのかもしれない。
鋼の錬金術師、彼もその漫画が好きだった。
見開きいっぱいにハガレンの扉絵を描いてもらったリングノートは今では少しシャーペンの色が薄くなっているが、今でも使われずにわたしの実家で眠っている。
エドに憧れているから、そう思ってた。
違った。ベタといえばベタな理由だった。
さらにベタなのが現実は違った。
WK少年は夢見てたんだな〜はは☺️
笑っていた。
だけど
彼は夢を叶えた。
なんでもできて愛されてる彼が好きだった。
今思うと憧れだったと思う。
わたしはまだ下を向いている。
彼は学歴を気ままに捨てて高学歴だけの者より強い信念と確かな知識と技術、そしてあの時から変わらない慈善の精神を持っていた。
「中学の時から、ずっと追いつけないな、笑」
正直心の中で泣いてたよ、でも。
彼が待ってると言った。
彼が10年以上心に抱いて学んで努力して得たものはもう夢ではなく現実だ。
わたしのようにふらふら流れ着いたものが
人並みになるのが人の生きる時間じゃ足らないわたしが
地頭も要領もいい彼に並ぼうなんて甚だ烏滸がましい。
流れ着いたここで、それを守りたいなら
相応の闘い方が必要なんだ。
そんなものはないかもしれない。
でもあるかもしれないと信じられるから人間として生きかれるのかもしれない。
上司が作ったものだけど
たまたま流れ着いて始まったことだけど
好きになったのはわたしだ。
わたしはわたしのやりたいことをやってやるんだ!
潰させてたまるか。奪われてたまるか。
負けてたまるか。
何にかはわからないけど。
目から血が出るくらい恨み言はたくさんある。
いつそっち側に落ちるかわからない。
危うい生き方。
一世一代の告白を忘れるような人だ。
忘れたフリかもしれないけどこの際どっちでもいい。
彼が責任を持ってるのは彼の現実だけであってわたしの現実に責任を持つ必要はない。
だから、君が台詞のように言った言葉を
地は均しておくからさ
わたしがカッコよく脚色して
隊長も早く追いついてよ
糧にして立ち上がるのもわたしの自由だよね。
わたしの人生はわたしの責任で創るから。
だって、わたしはあの時から
誰のグループにも入れない
誰も後ろにはいない
でも、、、
そんな私にも
良くしてくれる人のちっちゃいちっちゃい縁が
たくさん集まった
ちっちゃいものクラブ隊長だからさ。